内原のはらわた

腹を裂いたら出てきたもの。

【読書ノート】佐藤オオキ「ネンドノカンド脱力デザイン論」

■初版

2012/10

 

■読んだ時期

2018/4月後半~5月頭 3週間くらいで読破

 

■読むきっかけ

「ひらめきの教室」(3年前くらいに読んだ?)で佐藤オオキ氏が気になっていた。

図書館にあった。

 

■何の本?(要約)

・見開きページで収まる短い文章のまとめ。(雑誌『DIME』の連載だったらしい)

・幼少期の思い出や、プロジェクトで出会った人の話など、そこからどのようにデザインに繋がっているかを示している。

 

■気づきポイント

装丁のシンプルなデザインも良いが、中のページも下の余白が広く取られていて、本を持ちあげて読むときに文字が指が被らないようになっているの工夫も面白かった。

肝心の内容だが、佐藤氏の人の好さというか優しさ、穏やかさが文面からも感じ取れて読んでいて心地よかった。文中で「芸術は時に人を傷つけるが、デザインは最後には必ず人を幸せにしなければいけない」というような三宅一生氏の言葉を引用している。デザインとアート、どちらも興味があるが、全く別ものである両者をごっちゃに考えるのは危険。デザイナーはコンサルティングに近い仕事なんだな、と読んで実感した。

自分は紙の本だと一気読みするのが苦手で、しかも別のいろいろな本に手を付けていたこともあり、分量のわりに読了するのに結構な時間がかかってしまった。が、「デザインをするときの思考」「目の付け所」をストレスなく学べる(気がする)ので、気になる本を一通り読み切ったら、もう一度読もうと思う。

ネンドノカンド -脱力デザイン論-

ネンドノカンド -脱力デザイン論-